あめのめぐみ

最近雨に当たることがあんまりなかったけど、
久しぶりに雨の中歩く機会があった。

普通だったら、雨に降られなければラッキー、
こんな雨のときにわざわざ出かけなくてもなー
なんて思わなくなかったけど、
なんだかその日は雨が気にならず、むしろ心地よい感じ。
雨の日の“お出かけ”は思いのほか、素敵でした。

いつも絶え間なく参拝の方が訪れる神社も、
その日は人がいなくて、一人落ち着いて参拝させていただくことができた。
水をはね上げないようにそーっと静かに歩いていると、
自分の重心がいつもよりじっくり、重く感じられる。
雨の音、風の音が、心と体にしみ込んでくるようで、
まわりの気と一体になれる。

ふと、足元をみると、いつの間にか水たまりができている。
周りを見渡すと、
ほんのちょっと離れたところに、水がたまっていない場所がある。
ほんのちょっとずれただけで、こんなにも違うんだ。
ちゃんと天気(天機)にあわせていれば、
ただ立っているだけで、まるで、どんどん天恵(あめ)が集まってくるよう。
自分の周りは常に天恵があふれている。
自分がどんなに恵まれているか、
ただそれを素直に受け取ればいいんだな、
そう思うと、ただただ感謝の気持ちで満たれていくようでした。

そんな雨のおかげで、すっかり長居して、
素敵な時贅沢な間を過ごさせていただいた帰り道
心は軽く、でも体はとってもどっしりとして、地に足がついたよう
歩けば歩くほど、足が短くなるんじゃないかと思うほど(笑)
きっと今なら後ろから抱えられても重いんだろうな。

そんなことを考えながら一人ニヤニヤ、じゃなかったにこにこしながら帰った雨の夜でした(*^^*)


きんとうん