スピリチュアル漬け

ふと、ドイツ語を勉強していた時のことを思い出した。
当時、本当にドイツ語が大好きで、仕事にしていきたいと思っていた。

帰国子女でもないし、留学経験があるわけでもない私が、結構な大人になってから始めたドイツ語。
そう簡単にはいかない。
ドイツに住んでしまえば上達も早いだろうけど…
だったら、どうやったらドイツに住んでるのと同じような環境がつくれるかな?

ドイツ語の学校に通った。
家にいるときはもちろん、出歩く時もすっとドイツ語を聞いた。
お風呂でも聞けるよう、防水ラジカセ(←古い!)も買った。
手帳やメモ等、全部ドイツ語で書くようにした。
ドイツ語だけじゃない、ドイツにかかわるものは何でも触れるようにした。
ドイツについて、知ろう、知りたいと思った。
ドイツ語が活かせるアルバイトがあれば、時給など構わず応募した、ボランティアもやった。

気づいたら「ドイツ漬け」の生活。
何よりも「ドイツ語」が優先だった。
そして、その生活がとても楽しかった。

そうやってたら、奨学金がもらえたり、思わぬ大きな仕事が舞い込んでくるようになって
決して余裕ではないけれど、いつの間にか、ドイツ語使う仕事だけで、なんとか生計を立てられる位になっていた。

***

そのころは、スピリチュアルなんて目指してたわけじゃない。
「道」を学ぶのとはもちろん、いろいろ違う。
単純に比較はできないけれど、
本当に好きで本気で身につけたいと思ったら、
自然とそれが最優先になって、
その結果、「その道」で成功…とまでいかなくても、食べていけるようになっていた。

じゃあ、今の自分は?
スピリチュアルに生きることにどれだけのことをしているだろう?
どれだけ優先しているだろう?

***

宗家がこう言われた。
「自分の望みは何?― 今の自分が自分の本当の望みだよ」

どんなに「スピリチュアルに生きたいと思っています!」といっていても、
確実に、それを望んでいない自分がいる。
何よりも今の自分がそれを教えてくれている。

違う望みを持った自分の望みを書き換えていった、らいつの間にか
『気づいたら「スピリチュアル漬け」』
になっていくはず!


漬かれば漬かるほど、よい味になってくるね(#^.^#)


きんとうん