呼吸に合わせる

今まで、誰かに何かを伝えたいとき、メールをよく使っていました。
メールのほうが、感情的にも冷静になれるし、
何度も書き直したり読み返したり、伝えたいことをちゃんとまとめられる
と思っていたからです。

でも、
自分の伝えたいことをすべて書いたり話したりしたら、相手がそれを受け入れてくれるわけではありません。

よっぽど、相手が
「あなたの話を聞きたいです〜〜〜〜っ!」
っていう、受け入れ態勢万全!ならともかく、

そうでない場合、
まず、相手が受け入れられる状態を自分で作る必要があります。


それにはまず、
相手の話をよく聞くこと。
それは、相手の話している内容をそのまま聞いてそれにこたえるということではなく、
相手の思いを“吐き出させる”
吐き出すから、そこに、相手の話を受け入れる“スキ”ができる、そう、呼吸と一緒です。


体に溜まった濁氣を吐くから、
新鮮な空気を吸うことができます。

吐き出させては、そこに神様が伝えてほしいことを伝える
愛からの言葉を与える
一度に吸い込める分量を、吸い込みやすいタイミングで、
吸収しやすいかたちで提供していく
それを繰り返していくと、徐々に相手は愛で満たされていくはず。

与える言葉が怒りやさばきに満ちていれば
相手は文句や恐れで満たされ
神聖な光と愛にあふれた言葉を与えれば
相手は神聖さを思い出し、輝きだす

そのためには、
いきなり遠隔でやろうとするより、目の前の人を感じながら
話すほうが優しいんじゃないだろうか

そして、以前メールに頼っていたのは
相手の表情や言葉に影響され、
自分が中心から外れてしまうんじゃないかという恐れや

本当に相手を癒すことより、
相手の呼吸は無視し、
自分の言いたいことを一方的に伝えようとしていた、
文句を言うことや、自分の正しさや能力をアピールたかったんじゃないか

と思うようになりました。


できるだけ会って話す機会をつくるように、それも、
「今度あったときに…」
「予定があえば…」
ではなく、
今、と思ったら機会をつくる、
会えなければ、電話でも…

呼吸のイメージを意識して伝えるようにしていくと、
相手との親密さが確実に変わり、
信頼関係ができると、メールでも同じことをしやすくなるはず。


会って話すこと、呼吸を意識してやりはじめると、
会って話すことが楽しくなり、もっと親密になりたいな〜(*^^*)と思うようになりました。

稽古やセミナーで教えていただいていることは
こうやって日常に生かすんだな
そんなことがようやくちょっとわかった気がします。

呼吸を合わせるイメージを大切に
手段を問わず、すべての人、物事に取り組んでいこうと思います。



きんとうん