イルカと泳ぐ

イルカと泳ぐ
初めての時は、追いかけるので精一杯。
追いかけ姿が見えると嬉しくて、
氣がついたら潜ることも
泳ぎも上達していました。

ある日、浮き輪をつけた子どもたちだけで
イルカのいるあたりをプカプカ浮かんでいると
追いかけなくてもイルカの方から
子どもたちに寄ってきて
そのまわりを楽しそうに泳ぎはじめました。

追いかけまわさなくていいんだ
ということと、
成長するにつれ出来ることが増えていき
癒されるにつれ自由度が増していき
そうして得たもの
何のために使っているかな?
誰かを脅かしたり、自己顕示に使ったりしていないかな?
ふりかえる機会になりました。

いただいた身体、力、増した自由さ、全て
全体が上手くいくことの為に使おう、
そう思いました。


2年目
ダイビングしないの?
師匠の言葉を受けて
やってみることにしました。
母なる海や、深く潜ることへの恐れがとけて
海のなかでのリラックスが進むと

イルカとアイコンタクトをして
一緒に泳げる機会が増えました。
師匠を真似てイルカを呼んでみたり、
たくさん一緒に泳いで遊ぶうちに、

恐れを手放した先にある
こんな楽しい体験をさせてあげたいなぁ
そう思うようになりました。


3年目、
イルカになかなか出会えない日もあり
自分の心根を振り返りました。
すると、自然から様々な示唆、アドバイス
帰ってきて、一部は宿題にして持ち帰りました。


そして今年、
「人ではなくイルカを追いかけてごらん」
師匠からいただいた言葉は
以前から違う表現で何度もいただいていた
アドバイスでした。

人を追いかけていたい自分が内側で大騒ぎしました。その意図は?それが当たり前に至った背景は?

海溝の開いた沖にいくイルカ船に揺られながら
自分の内をみつめていると、
「海の青がキレイだよ」
船長さんが声をかけてくれました。

外に目を向けるとキラキラと輝いていました。
引きこもらないで心を開いてごらん

船長さんをとおして
神さまが教えてくださったようでした。

海や空、そこにある自然と同じ輝きを
自分の内側に感じると
神聖さがよみがえってくるようでした。

イルカを追う人を追うのではなく、
イルカを追いかけてみよう。
素直にやってみると、今まで奪う意識で
人を追いかけていたことを素直に認められました。
海がその痛みを無条件にあらいながしてくれるようでした。

すると行ってしまったイルカ達が
戻ってきて円を描くように
遊ぶようにまわりを泳ぎはじめました。

今までで一番リラックスして純粋に
ただ一緒にいたい気持ちでいました。
目を合わせ一緒に泳ぎはじめると、
一瞬、わたしの思いかイルカの思いか
わたしの感覚かイルカの感覚か
境がなくなるような
一瞬に膨大な叡智のなかにワープしたような感じがして
不思議なとてつもない安心感を感じました。

心や身体を開くことは
気持ちいいこと
神聖さに明け渡すことは
心地いいこと

与えていただいた癒しの機会
受け取る度、楽に穏やかになっていきます。

感謝とともに、
すべての人やものや出来事のなかにある痛みが
本当に癒されるよう
本当の癒し人になっていきたいと思いました。