中心からの動き

最近の電車では面白い事に映像がみられるディスプレイのようなものがあります。ある時、目が奪われたのは、ミュージカルで踊るシーンで、まるでバレエの回転のように、何度も何度もその場で回転しながら踊るシーンを見ました。

踊っている人は、頭がほぼ微動だにせず、キレイにくるくると回転しています。そこだけ、空気がゆっくりと流れているよう感じでした。微動だにしないセンターの軸が体に通っているよえにも見えました。

回転しているものには、その中心に軸がありますが、人の動きも、キレイなセンターが通って、機能的に美しく動けるのだとも思いました。

上手なダンサーの動きは、飛んだり跳ねたりしてしても、まるで、そこだけ重力から解放されているように、一瞬ふわっと体が持ち上がっているのに、頭の位置はそんなに動いていない、という、人を魅了するような美しい動きになる、と以前にも感じた事があります。

動きの中心、センターからあらゆる事をできるようになると、自由でありながら、機能的で、美しい動きになり、天と繋がる柱をつくることにもなります。

センターからの動きは、本当に大事で、自分の柱になるばかりか、人も魅力するものになり、そこからの動き、意識、行動は、天の理にかなったもの、とも言えます。

人が立っていられるのは、センターがあるから、と聞いたことがあります。天地を結ぶ、天地への柱。意識していると、センターに乗って歩くということも筋肉を使っただけの移動ではなく、色んな動きの中心、もとになっている事もわかってきます。
立っている時、座っている時、日常でも、この柱を建てて過ごしていきたいと思いました。

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