身につけること

昨年、怪我をした後、宗家の治療を受けたときのことです。

当時まだ横になることはおろか、
下を向いたり、体を倒したりすることも難しいほど、
ほとんど直立不動の状態でした。

これで一体どうやって治療してくださるのだろう???

もし自分のところにこんなクライアントさんがみえたら、
この手技は使えない、あれもだめ、これもだめ…
えーどおしたらいいの???
すみません、怪我治ってから来てください。。。
あれ?怪我したから治療に来たのに???

なんてことになりかねない状況です。


実際、
当時は歯医者さんや美容院に行くと、
「怪我、治ってからいらしてください」
と言われることが多々ありました(;^_^A

でも、治療を受けに来るクライアントさんに、治ってから。。。という訳にはいきません。


そんな状態の中、
宗家は、
座った姿勢だけで、次から次へと手品のように溢れる手技手法で治療してくださいました。
目から鱗の連続、ため息が出る程、鮮やか。
治療を受けている私自身、何の負担も感じず、どんどん楽になっていきました。

***

「この手技を使う」ということにとらわれてしまうと
それが使えなければ諦めることになってしまいます。
けれど、
やりたいことは「この手技を使う」ことではなく「目の前の人を楽にすること」

そうはいっても、他の手技なんて知らないよ~
と思ってしまうのは、
その手技を習ったとき、「その手技を身につけよう」と思っているからで

「楽にする」というマインドで習えば、
その手技の裏にある原理が身に付き、
そこからたくさんの手技を思いつくはず。
そして、その原理はどんな分野にも生かせるはず。

それを教えてくれているのが「愛手」なんだなあ
と思いました。


「楽にしたい」というマインドと、
そのマインドに従って自分を動かすこと。
それを身につけ練磨し、
愛手を深めていきたいと思います。

 

きんとうん