リカバリーする

リカバリーする、という事の大切さを、稽古でも、日常の出来事や仕事ても、ここ最近、とくに感じています。


稽古ではリラックスした動きでやわらかく動く、という事が動き方の目標でもあります。
何気なく、歩いたり、動いたりしているその動きは、実は、緊張していたり、固かったりしていて、ゆるゆるとしたリラックスできている動きとは別物なのです。指摘されて、あっと氣がつくことも、ままあります。

リラックスした状態をつくるために、まずは、自分自身を感じて、内観していきます。

日頃、自分が動かしたい時に使っている、実は筋肉や自我の力にまかせたものより、深いリラックスから生まれる動きとは、匠で、優雅でありながら、自由な動きそのものでもあります。

動く時に、自分自身を内観して、余分な力を抜いてから動くように、思考も余分なものを取り、内側からの中心に心を合わせます。

すると、自分自身では自覚のないような鮮やかな、柔らかな動きで動くことができます。

外側をゆるめたら、内側もまたゆるめる事ができます。

本来、そのまま緊張することなく過ごしていくことが理想ですが、もしも緊張してしまっても、呼吸や動きを使ってリカバリーしていきます。そのリカバリーは、人生に例えると、様々な困難を乗り越えるためのパワーにもなります。

心も体もゆるやかに、もしも、緊張して固くなったり、困難にぶつかってそのままでは進めなくなったら、リカバリーをして、またゆるやかな状態で何事も進めていきたいと思います。

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