本当の望みを紐解く

部屋の片付けをしていて、

しばらく使っていないものを見つけました。

使わないなら、とっておいても仕方ない

必要な人がいたらお譲りしようかな~

それとも、また使うことあるかなあ~

そんなことを考えていると

ふと、それを手に入れたときのことが気になりました。

「私、ほんとにこれ、欲しかったのかな???」

もちろん、顕在意識では「それが欲しい」、「必要だ」、

と思って購入しました。

でも、よーくよーく思い返してみると、

本当は他に得たいものがあったのだけれど、

それを得るのは自分には無理

だから、これにしよう

そんな“埋め合わせ”の意識で手にしたものでした。

購入当初は、

「それが欲しかったんだ!」と信じて(思い込もうとして)いましたから、

よく使っていました。

けれど、ほんとうに欲しかったわけではありません。

自然と、手にする機会は減っていきました。

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なんで本当に欲しいものが得られないと思ったんだろう?

本当に得たいと思えば得ることだってできたんじゃないかな?

それなのに、あえて、“欲しいものを得ない”という選択をしたのは、

それを得るために必要なことをやるのが嫌だったり、

頑張ったのにダメだった、という結果になることを恐れ、

はじめから欲しくない振りをしてきた結果でした。

***

埋め合わせで得てしまったものに、

正直に、無駄にしてごめんなさい、と謝り、

本当に欲しいものを得たいと望むことを自分に許してみました。

すると、

どこか自分の奥底で感じていた罪悪感や

誰かや何かのせいにしていた文句が無くなり、心も体も軽くなったように感じました。

埋め合わせで得たものも、欲しい方が見つかり、無事、手元から旅立っていきました。

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本当は好きではないものを

好きだ、必要だ

と思い込んでいることは、意外とたくさんあります。

親や家族の影響であったり

社会の風潮であったり

過去に失敗した経験であったり

理由は様々ですが、

本当の気持ちに嘘をついていると、

次第に本当に欲しかったものが何なのか、分からなくなってしまいます。

なんでこれ持ってるんだろう?

なんでこれやってるんだろう?

私って何したいんだろう???

と、人生が混迷していきます。

けれど、

そのギャップに気づくチャンスもまた、

様々な“問題”として、目の前にたくさん起こります。

顕れた自分を知る機会逃さずキャッチして、

人生をシンプルに紐解いていこうと思います。

きんとうん