響き宿すもの

私は、音楽が好きなので、よく色々なジャンルの曲を聴きます。Jpop、洋楽、JAZZ、日本の古典の曲、など。その中でも、聴いた事はあるけれど、普段あまり意識して聴いていなかった、ソウルやゴスペルの曲がありました。

ここ最近で感動したのは、ディズニーのあるアニメをミュージカル、ショーにしたもので、歌い出しが日本語や英語ではなく、アフリカの民族の言葉の呼びかけから始まるものでした。アフリカの雄大なサバンナを思わせる、とても雄々しい声から、だんだんと声が重なり、美しいハーモニーが奏でられていきます。

生命のルーツのような、生き物が持つ、力強さ、根源からの力強さを重なる声で表現をしていました。言葉としては何を言っているかわからなかったのですが、直球の声は、私自身の心にとても響きました。

人種も性別も民族も、言葉の壁も超える、その力強さは、とてもパワーのある響きを宿していました。この力強い響きは、人々の心に響いて感動を生むのだな、とも思いました。

響き、波長、は、言霊そのものであり、人がまとうオーラでもあります。

音楽に限らず、自分がどんな響きを宿しているのかで、それが人の心に訴えるものなのか、ただ、言葉の表面のみの音として届くのか、決まってくる、とも思います。


心に響く歌は、歌い手の中にある、響きの一部であり、その波長の表現、投影でもあるのでは、とも思います。

普段の自分も、どうしてもこれを伝えなければと考えて言葉を発する時と、特に、何もなく、ただ、相手に話しかけるのとでは、伝わり方や相手の反応がやはり変わってきます。

伝えなければいけない事ならば、その根底の自分自身の響き、(意図)を毎回、確認しながら、よりよいものを伝えていきたいと思います。

                                       eye