凛としたもの

ある昼時のことですが、普段、あまり行かないような所へ行く機会があり、庭園や武家屋敷のような佇まいの家を通りました。

門構えや、家の柵は、まるで武家屋敷のようで、江戸の屋敷のような佇まいです。

今でも、普通に人が住んでいらっしゃるようで、門や、庭の木々を道すがら通ると、タイムスリップしたような気持ちになりました。

門の前の扉はちょうど開け放たれて、縁側のようなものもあり、江戸から幕末の武士の屋敷を連想させられるような景色でした。

短い時間に、通らせてもらっただけですが、昔の武士の人達を連想するのには、十分な雰囲気だと感じました。

どこか、背筋がのびるような、凛とした感じもありました。

腰に刀を差していた武士達は、その佇まいや、生活から、自然と丹田が鍛えられた、と聞いた事がありますが、当然、生活様式も、家のつくりも、全てがそれにそぐうものだったのでは、と連想しました。

現代の、物にも食料にも困らない、便利な豊かな生活は、心の自由と、精神の豊かさを感じるのには、とてもありがたい環境です。


心と体を鍛錬し、忠義に生きたサムライ達の子孫として、その心持や、生き様を受け継ぎながら、より多くの人々や世界に役立つ、尽くせる、現代の人へ向けて、そんなものが求められているような気持ちがしました。


今、生かされている事に感謝して、できる事は、行動にして成長に役立てようと思います。

                                       eye