本当に大切なこと

母が体調を崩し、父のお世話をすることになりました。
初めは、なるべく母が父にしていたことを同じようにしようと努めていましたが、
本当にこれは必要なことなんだろうか?と思うことが出てきました。


母と同じように身の回りの世話をすることより
その時間を施術すれば、
父はもっと元気になるし、身の回りのことも自分でできるようになるはず。

けれど、
急に身の回りの世話を一切やめて施術だけしようとしても
実際父は今すぐに一人で生活できませんし、
父も、施術してもらうより、身の回りの世話をしてもらうことを期待し、喜びます。

私自身も、父の喜ぶ顔を見ると、ついやってあげたくなってしまいますが、
父にとって、自分にとって、そして母にとっても
本当に大切なことは何だろう?
今神様がやってほしいことはなんだろう?
その気持ちを保って、そのギャップをどうやって埋めていこう。。。

そこで必要になるのがコミュニケーションでした。


今まであまり深くコミュニケーションをとっていなかったツケとも言えますが、
信頼関係は一朝一夕には深められません。
毎日、身の回りの世話をしながら話をすることで、
少しずつ信頼関係が深まり、
施術をさせてもらえる機会も増えてきました。

父も、少しずつ、自分でやってみようかな、という気持ちが出てきたり、
やってみて、もう少し動けるようにならなきゃな、
と思うようになったり。
父が動けるようになった分、私にも余裕が出てきます。

本当に小さな歩みですが、
一歩一歩絆を取り戻し、前進していきます。


きんとうん