子供のころ、数学や物理が好きでした。
何故って、公式を覚えてしまえば、解けると思っていたからです(笑)
ところが、高校生になったころから、
だんだんと、成績が下がってきました。
公式を覚えただけでは問題が解けなくなってきたのです。
公式を覚えたはいいけれど、
どこで使ったらいいのか分からない、
問題のどこにどう当てはめていったらいいのか分からないことが増えていきて、
焦りました。
どうしよう。。。
そこで、一つ一つの現象を理解して、
その原理を学び直してみました。
どうしてそういう公式になっているのかを理解していくと、
問題を見たときに、何をどう解いていったら良いか分析できるようになり、
うまく答えを導くことができるようになっていきました。
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物理や数学とは縁遠くなった今でも、
生きていると、いろんな“公式”に出会います。
常識や慣習、規則といった“公式”です。
公式がなぜあるのかといえば、
それが最も全体がうまく行く方法だからです。
自然科学の公式も、世の中の公式も
公式が先にあるのではなく、
一番うまく行く状態を、分かり易い形に顕したものです。
ですから、
目の前にある問題を解くために、“公式”の力を借りることで、
一番自然で、良い状態を速やかに作り出していける、
それが公式の役割のはずです。
しかし、前述のように、
本来の目的を忘れ、問題を無理やり公式に当てはめようとすると、
うまく行きません。
いつもこうしているから、
こうするように言われてるから、
と仕事をしていると、
簡単な作業はできても、
大きな複雑な問題はなかなか解けるようにはなっていかないのです。
大きな問題を扱えるようになる、ということは、
大きな責任を引き受けられるようになる、ということでもあります。
常識や慣習、規則といった“公式”を
むやみやたらと作ったり、ただ丸暗記して使うのではなく、
それら“公式”が創り出す世界、その“公式”の理解を深めていくことで、
人として成長し、拡大していくことができます。
絶妙なバランスを保つ宇宙の公式に倣って
大きな問題を解決していける癒し人として、成長していきたいと思います。
きんとうん