内側に宿るもの

私自身は音楽がとても好きで、日頃、音楽を聴いている事が多々あります。

聴いている音楽には、様々なジャンルです。Jpopやジャズ、民謡の津軽三味線や、クラシック、ピアノ曲など。ある時、世界的に有名なコンクールに挑むピアニストの演奏なども聴きました。
年若いピアニストが奏でる音は圧巻で、とても心に響くものでした。
 
その方は、コンクールにはお世話になった、今はこの世の人ではない師に捧げるため、心に思う気持ちを演奏で表現されていたとの事でした。戦慄はとても美しく、力強く、深い情感も感じるものでした。心に思う響きを、ピアノで、演奏で表現できる、素晴らしい表現者だとも思いました。
 
言葉には言霊が、音には音霊が宿ります。もちろん、その内側に、神聖さを内包する思いがあってこそ、そこに力が宿るものですが、コンクールの瞬間、圧巻の演奏の中に何かの力があったのでは、とも思います。
 
 
どんな芸術も、まずは、それを表現しようとする人の思いがあればこそ、とも言えます。
 
私自身は、芸術性、とはいえなくても、一部でもそれを表現しようとして、仕事に感性やこだわりが人に喜んでもらえるように、とよく考えて日頃を過ごしています。
 
芸術家は、生涯、精進を重ねて技術と同時に心の深さも人は磨き続けて、高みに登ろうとしているのでは、とも思います。
 
磨き続けるとは、生きていく楽しみでもあるのかも、とも思います。
 
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