二つの楽しさ

子供のころから、様々な習い事をしてきました。
長く続いたものと、そうでなかったもの。
それぞれ、共通点があるように思います。


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新しいことを始めると、
見るもの聞くこと、入ってくるものは初めてのことばかり。
とても新鮮で、ある意味、とっても刺激的。
それを“楽しい”感じます。


しかし、ある程度学んでくると、
新しいことよりも、繰り返しが増えてきます。
“基礎”といわれるようなトレーニングなど、
毎日欠かさず行うような基本の動きなどです。

その繰り返しが、子供のころなどはつまらなく感じたり、
飽きてしまったり。
それでやめてしまうものもありました。

けれど、長く続けられたものをみてみると、
その基本の繰り返しの中に、
工夫や探求を行い、
そこに新しい発見や氣付きを得ていくことに楽しさを感じられたように思います。


始めたばかりのころの、ワクワクドキドキとは違った、
どちらかというと、静かな楽しさ。

外側からの刺激ではなく、
自分の内側から湧き出るような、そんな喜びです。


それら、二つの楽しさ。

どちらも、とても楽しいもので、欠かすことはできないものでしたが、

今思うと、
外側からの刺激は、次第に慣れ、また新しい刺激を外に求めるようになりますが、
内側から湧き出る楽しさは、
自分の奥深くに向き合い、少なからず自分を変えることで得られていたように思います。


外からの刺激を生かしつつ
内側に目を向け、自分を変えていく。

そうやって、長く続けていくことが、

次の楽しさに繋がっていくように思います。

 

きんとうん