コントロールする

たいがいの場合、人の行動はその時の感情と一致しています。怒っている時、悲しい時、喜んでいる時。


けれども、仕事などで人の上に立つ人ほど、この、感情と行動に一致とは違う側面を持っていて、不愉快な事や、仕事中で難しい問題がおきても自分自身の感情をコントロールして物事に対処しているように思えます。


感情は、抑圧するだけでは、いつか爆発してしまいますが、それらをうまくコントロールする事ができるようになると、人生を楽に進ませることができます。


例えば、人は不愉快だと思われる事に遭遇して、そこに囚われすぎていまうと、身動きがとれず、その事ばかりを考えてしまいがちです。


武道の動きでいうと、相手の何かに囚われている時、相手に掴まれて把持されている状態です。そんな時、自分のエゴの力で無理に動こうとすると力同士がぶつかり、争いになってしまいます。


エゴの力ではなく、中心の、神聖さからの力は、ぶつからずに、緩やかでありながら制限されることはありません。


人は誰かと必ず関わりを持ちながら生きていく存在です。自分自身が大切にするものによって、心の持ち方、意識、行動、自分の中にうかんでくる思いも変わります。


私自身も、何かとぶつから時、摩擦がある時、そこにエゴからの思い込みや記憶が含まれていないか振り返ります。それができている時は、物事に振り回されずに、うまくいく方向性にいっている時ともいえます。逆もまた然りです。


冷静に感情や意思をコントロールできるかどうかは、物事を進める時に、そこに関わるものの結果を左右する事もあります。


この影響力を自分で理解しているほど、コントロールする力は身についていくのかも、とも思います。
 
そして、もう一つ大切なポイントとして、自分自身の体を現実的にコントロールできなければ、行動を変えることはできません。目に見える体をコントロールができなければ、目には見えない感情をコントロールするのはさらに難しいとも言えます。
 
現実的に健康な強い体は、強いメンタルを生むことができます。
 
体とメンタル、どちらも大切にしながら、コントロールし、強くしていく。人生をコントロールするのに、大事な要素です。
 
 
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