『晴れてよし曇りてもよし富士の山、もとの姿は変らざりけり』(山岡鉄舟)

富士山を見ている人間が、

晴れてると良い、雲っていると見えないから悪い、

と自分勝手に良い悪いを決めつけ、

自分勝手に喜んだり悲しんだり怒ったりする。

 

晴れていようが雲っていようが富士山は変わらずそこにあるのに。

 

 

 

緊急事態宣言が続く中、

仕事を終えてご飯を食べようにも夜はお店がやっていないとか、

いつもの稽古会場が使えなく狭いのがストレスとか、

終電が早くなったとか。

 

でもよくよく考えてみると、

そんなに不都合はなかったことに氣づいたのです。

 

飲食店が20時に閉まるので帰宅時間が早くなり、

お家にいる時間が増えたことでたまっていた本を読んだり、

片付けができたり、翌日のお昼を用意して食費も減って、

コンビニのお弁当を食べなくなったので体重も減り、

健康になったし、

狭いというストレスのおかげさまで、

より一層自分の反応を分かりやすく認識することができるので、

上達することができるし、

考えてみると良いことしかなかったのです!

 

出来事は所詮ただの出来事に過ぎず、

それを良いことと思うのか悪いことと思うのか、

それを決めているのは他でもない自分自身なのです。

 

そんなことを思っていた時に、

山岡鉄舟先生のタイトルにあるあの言葉を思い出しました。

 

気分良く幸せな生き方をするのか、

不安や不満ばかりの窮屈な生き方をするのか、

見方を変えると自分で決められるということです。

 

 

 

みかん