『神経』とは、ウィキペディア(Wikipedia)によると、
『動物に見られる組織で、情報の伝達の役割を担う』
とあります。
300年前、日本で初めて解剖書を翻訳した医師に命名されたこの組織。
「神氣」と「経脈」とを合わせた造語だそうです。
私たちの身体は、脳からの指令を臓器や末端の組織に伝え活動したり、内臓の環境や末端での刺激を中枢に伝え処理したり、また、臓器間や組織間とのやり取りが、正常に行われるからこそ、維持できているとも言えます。
私たちの生命活動にとって、とても大事な、なくてならない神経は、まさに「神氣の通る道」。
その神経は簡単に言うと、本体の“細胞体”から、細い繊維がロープのように出て、次の中継地点にある細胞体まで、そのロープが伸びていっているような構造になっています。
全ての情報は、そのロープを伝っていくのですが、そのロープの形状には、二通りあります。
・無髄神経(むずいしんけい)
・有髄神経(ゆうずいしんけい)
無髄神経の方は、ロープがそのまま一本伸びるのですが、
有髄神経の方は、ロープの周りに、“髄鞘(ずいしょう)”と呼ばれる脂肪組織が、取り囲んでいます。
ロープの周りが、厚い毛布で包まれているようなイメージ。そして、その毛布には所々に“くびれ”があるんです。
分厚い毛布が一定の距離の所々でギューっと縛られて、くびれている感じ。
(脳にある神経などは、この毛布がくるんである有髄神経です)
この構造が、さらなる神業!
細胞体に伝わった情報は、ロープの外側を電気信号で伝えられていくのですが、
分厚い毛布に包まれていない無髄神経の方は、途中にくびれとかのへっこみがないので、すんなり情報が通りそうなものの、
実は、毛布グルグル、途中くびれて凹んだりして、スムーズじゃない有髄神経の方が、
情報の伝達速度が、別格に早いんです!
途中のくびれや凹みなどの障害があるおかげで、ヒョイヒョイッヒョイっと、飛びながら伝わるので、超早っ!!
(これを、「跳躍伝導」と言います)
ボコッと穴があったり、時には障害があったり、
そんなアクシデントがあった方が、
人生も、進む速度が早いのかも知れません。
おっとっとって転びそうになっても、
または転んでしまっても、
その道は、格別に早く進める、
跳躍の道かも知れませんね(^^)
みどりん