理解する、繋がる

音楽に関するお話で、クラッシックなどの音楽を学ぶのに大切なことは何か。それについて、ある有名な方が話をしているのを聞きました。


若い人達の中には、テクニックの技術を高めることに重きを置いている人がいるが、例えば、有名な音楽家でもあるベートーベンがいつ生まれて、いつ亡くなったのか、その時代はどんな時代で、同じ時に、日本は、世界はどんな様子だったのか。ベートーベンの曲を弾いていても。それを知らない人は多い。という事を聞きました。有名な音楽家達は、当然、今は生きていることはなく、伝承のみがありますが、生きて話を聞けないからこそ、その曲が生まれた背景を知るのと知らないのとでは違う、とも言われていました。



なるほど、とも思いました。クラッシックの世界では、私自身の印象では、才能や演奏の技術が大事なのでは、というイメージを勝手に持っていました。ところが、根本的に音楽への愛や、音楽家に対するリスペクト、音楽や音楽家達が本当に好きだったら、どんな人生を送ったのかそれを理解しようとする姿勢も生まれるはずです。
そして、自分自身の技術を高める努力。それらを全てひっくるめて、音楽家として生きることがでるのだな、とも思いました。
 
 
その心持ちは、どんな世界でも同じだな、とも思います。音楽でも、それ以外の世界でも、自分が心を開いて、目の前の相手はどんな状態か、理解する。どんなに専門性があって優れていても、それがなければ、目の前の相手とコミュニケーションはとれず、自分が伝えたいことのみを表現する独りよがりのものになってしまいます。それでは、本来伝えたかったものではなく、上っ面なものしか伝えることはできません。
 
 
また、目の前の相手とは自分自身のエゴの部分や目的と繋がると、どこまでもそれを越えることはできませんが、自分の中の神聖な、心の深い部分から繋がると、摩擦や争いがおきないので、物事がスムーズに進んだり、思いがけないサポートをえられたり、不思議なこともおこります。
 
 
最初に、自分の中の神聖な意識、ハイヤーセルフと一緒になった意識でものごとにあたる、誰かと関わるのは、その後によりよい結果をだすための大切なポイントです。
 
 
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