意識と体

私達は、全員、魂を宿してその肉体とともに生きています。

人は、神聖さを世に現すために、天地を繋ぐ存在として生まれてくるのだと、道を知った時に教えていただきました。


それを現すためには、私達のこの肉体も磨いて、練っていき、意志の力、腹の力を鍛える必要もあります。
今、私達の住むこの次元は、肉体、という現実とともに生きる世界。そこで、よりよいものを現していくには、肉体、現実を通して、よりよく変えていく必要があります。
逆に言うと、どんなによいことを考えて、思っていたとしても、現実を通して行動しなければ、周りに伝えるのは難しく、よりよく変えていくことはできません。


現実を変える、肉体を変える。それは、周りや環境のせいにしたりせずに、自分自身の責任であるという、原点からの力の源です。


また、体を変えるためにトレーニングしていく時、意識と体を別々に切り離していると、外側の肉体は強くなりますが、内側の意識と連動して何かをなしたい時に、余分な力が入って、本質を感じる力が鈍ってしまうことにもなります。


私自身、初学の頃は、意識を研ぎ澄ませるのと、動きを連動させたり、自由に使うことは別のものである、と考えていました。今では、それが間違いで、意識と体の状態はリンクしているのだと、学びを深める度に実感するようになりました。


本質を感じる、現す力がなければ、どうしてもできない意識の流れ、境地があり、武道でいうと、それが備わらないとできない動きがあります。


人生を幸せにしていくのに、知識だけ、体力だけでは片手落ちです。目標を定めたら、それを叶えるために、学び、行動する。当たり前のことのようで、意識していなければ、いつのまにか、どちらかに偏ってしまうこともあります。

意識と体、どちらも大切にして努力していくと、自分自身のできることが、為せることが拡大していきます。


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