春雨や

春の雨は成長を促します。
葉っぱのなかった冬の木々に
緑のものが顔を出して
一雨ごとににょきにょきと。

突然のことのように見えますが
冬から準備をせっせとしていたのです。

人も同じ。
もちろん良きものを育んでいれば
良き芽が出ますが

冬に何を水面下で育てたかで
「思わぬ事態にみまわれた」
「なんで私がこんな目に」
と思いたくなるような芽吹きを
むかえることもあるのです。

沢山の人と一緒にお仕事をさせて
いただくと、
この季節、ちらほら
そんな姿を目にします。

そんな姿に対して自分に出来ることは
自分のなかにも同じ種があることを認めること、
そして、その芽は早いうちに摘みとること。

そして、問題にぶつかっている人も
問題を自分で解決していかれる力があることを1ミリも疑わないこと。

可哀想な人に仕立てあげたりしない。

そういう優しさを持った人になりたいと
春の雨に思います。