私は、昔から、海やプールで泳ぐということがそれほど得意ではありませんでした。ところが、ご縁あって、友人達と一緒に海に行く機会があり、海で浮かぶコツは、力をぬくことなのだと聞きました。
そして、海で実際に力を抜くと、浮力で浮かぶことができるのだと感じることができました。
ただ、浮く、ということなのに、恐かったり、緊張してしまうと、力みが入ってしまい、ズブズブと沈んでしまいます。ちゃんと呼吸するためにも、力を抜いて、海の中でフワッと浮いていると、不思議と自分自身が開放されるような気持ちにもなりました。
普段、武道の稽古の時にも、余分な力を抜いて、リラックスしたり、呼吸の力で体を動かす、ということは行っていますが、それが、海の中になると、緊張や力みが入ってきてしまいます。
それなったら、落ち着いて、呼吸を整えて、また、再度チャレンジします。
開放感がわかってくると、恐さがだんだんと薄れて、海の美しさにも目がいくようになります。
余分な力を抜く、ということは、まさに、エゴの我の力を抜く、ということでもあり、余計な緊張から開放される、といえことでもある、と思いました。
人生も、ガチガチな我力で、がんばって何かをするよりも、余分な力を抜いて、祝福と感謝の気持ちで軽やかにいくと、あらゆる余分な力、しがらみからも開放される、とも思います。
eye