お仕事で海外の方と取引のある方から
こんなお話を聞いたことがあります。
取引先の方が日本にはじめてやってきた時に
あちこち案内をしていると
「日本は信仰のない国と聞いたが嘘なのか?」
と問われたそうです。
信仰がないわけではないことを伝えると
「では、何教のどの宗派に属しているのか?」
と、問われ、答えに窮したそうです。
この外国の方は
滞在中、お食事の度に
食べる前に手を合わせる日本人を
ちらほら目にして、あれ?と不思議に思ったそうです。
この疑問を解消したい思いで
この方は日本に度々、足を運ぶようになりました。
でも、あちこち訪れては
逆に謎が深まるばかり。
神社にいけば手を合わせている人に沢山出会い
「あなたはここの信者ですか?」
と聞いてまわると
「そういうわけじゃないです。」と返ってくる。
神社で経典をいただこうと
お財布を出すと
「?…祝詞ですか?」
と、大祓い祝詞を
「差し上げます。」と渡され。
お寺に行っても手を合わせている人が
沢山いて、
近くの神社とどちらが多数派か尋ねれば
「どっちもおまいりしますかね~。」と。
ますます疑問は深まり
謎は溶けないまま、でも日本が好きになり
訪れては知人を質問攻めにしているそうです。
この知人も、
日本人てなんだろう?
老若男女、たしかにみな手を合わせ
手を合わせなくとも
何かに感謝している心がいつも内側にある。これを何と伝えたらよいものか?
と、思いを巡らせるようになったと
言っていました。
何かにいつも感謝がわいてくる感覚。
この感覚が備わっていることが、
実はものすごく、有難いことなのだと
氣がつかせてもらうことが出来ました。
感謝が湧く泉がいつもあふれているように
この感覚があることに感謝して
大切にしていきたいと思います。