最近、よく宗家からお話しいただく、「魅力を引き出す』
ということ
例えば、
商品を並べるとしたら、その商品が最大限魅力的に見えるか
施術だったら、そのクライアントさんが、もっと魅力的になるか
…
そんなことを考えていたら、
お茶席という空間を思い出しました。
お茶席では、
お正客(一番上座に座るお客様)が、お客様を代表して、
ご亭主(お客様をお招きするホスト役)と会話をしながら、お点前が進んでいきます。
ご亭主は、
その空間が、お茶の魅力を最大限引き出すように、
お茶の魅力が最大限お客様に伝わるように、
趣向を凝らして、その席を演出して、
お客様をお迎えします。
迎えられたお客様は、
その趣向を五感で観じ、お点前とともにその演出の一部になるよう、
その空間にとけ込んでいきます。
そこで交わされる、ご亭主とお正客の会話
よく、「お正客は、自分がききたいことではなく、みんながききたいことをご亭主に聞くんですよ」と教わりますが、
それはつまり、
お正客は、みんなが観じきれなかったお茶席の魅力を、
もっともっと引き出すようなことを訊ねる、ということ
訊ねられたことにご亭主が答え、またその魅力を深めるような会話をし、またそれに応えていく
そうやって重ねていく会話も、お茶席という空間の一部となり、
ご趣向とともに、「お茶」の魅力を引き出すためにつながっていく
お茶席にある、お道具も、会話も、
互いに邪魔することも、打ち消し合うこともなく、
一番自然に調和し、お互いの魅力を高めていく
お茶室はよく宇宙に例えられますが、
それは、お茶室にあるものが、物理的に陰陽五行を備えているからだけではなく、
むしろ、その、お互いの魅力を最大限にき出しながら、この上なく調和していく
それがまさに、宇宙の理をあらわしているから
そんな茶道の魅力に改めて感じ入りました。
そんな「魅力を引き出す茶道」の魅力を引き出し、お伝えしていけるよう、
精進していきたいともいます。
きんとうん
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6月お茶会開催予定!!
詳細は決まり次第ご案内いたします。
乞うご期待(^^)
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