少し前の話…
通称、キャプテンルームには、色々な書類や壊れた機械、頂き物…たくさんの物であふれていた。
ひょんな事から私が中心になり、片付ける事になった。
掃除や片付けは大好きで得意。
以前から気になっていたから嬉しくて仕方ない。
毎日、少しづつ…
棚の上にある書類の入った箱は重たい。社員の若くてカッコいい岡本くんにお願いして下ろしてもらった。
楽しいから一人でコツコツ。あっという間に時間は過ぎていく。
社員やアルバイトの子達は、自分の仕事でいっぱいいっぱいだから、なるべく一人で片付けようと決めていた。
黙々と棚の整理をする私を、少し遠巻きにして見ていた。
少しづつ広がっていく空間が嬉しい。
効率良く片付けるには? なんて考えながら…
やっぱり楽しくて嬉しい。
こういう時は、不思議と色々と良いアイディアがうかんでくる。
捨てなくちゃいけないものには、たくさんの感謝をして、懐かしい思い出にひたったりしながら。
足の踏み場もないほどだった所が、部屋らしくなって来たとき、出勤すると、いつも岡本くんにお願いして下ろしてもらっている書類の箱が下ろしてあった。
岡本くんにお礼をいうと、
「あと、少しで片づくと思うと、はやく気持ち良くしたくて…」
と照れながら言った。
そう言えば…
みんな、優しい顔で私をみてる。
判断に迷うときに、相談しても気持ち良く応えてくれた。
そして…
「ありがとうございます。スッキリしました。」
「ほんとは、僕たちがしなくては、いけないのに…ありがとうございます。」
感謝の言葉をくれた。
私は、片付けたかっただけで、それが楽しくて嬉しいから気持ち良くご機嫌でしていただけ。
それがみんなに伝わったのかな?
大好きな事を楽しみながらして、みんなに喜ばれて、こんなにありがたい事はない。
みんながそっと支えてくれたから、気持ち良くできた。
私の口から自然に、ありがとう(^o^)
の言葉がでていた。
紫音