自分自身が変わる

ある一人のクライアントさんを通して自分自身を見つめ、そして私達の奥深くにしまい込んでいた感情を明らかにすることができました。

80歳の女性で、強い腰痛を訴え、往診に伺うことになりました。
「どんどん楽になっていくだろう」という私の予想に反して、その方の状態はなかなか変わりません。
「そんなはずない」私は焦りました。
「そうそう、セミナーでさんざん習ったじゃない」と、祈ったり(つもり)、癒したり(出来る範囲で)、クリーンナップしたり(自分なりに)、あれこれやってみました。
ところが、一進一退の毎日でした。

混乱する私に、宗家は「自分自身の内面を変えることだよ」と、いつもの優しい笑顔で促してくださいました。
それでも、私はこれまでの経験と知識と技術を捨てきれず・・・。

そんなある日、
そのクライアントさんとは、一見、全く無関係と思える出来事が私に起りました。
その事で、ずっと奥底に隠していたある感情を自覚する事ができたのです。
これまで、この感情はずっと蓋をしてきたのですが、今回は抑える事をやめ、思う存分「感じきる」という事をしました。
尽きる事があるのだろうか?と思ってしまうほど、どんどん出てくるネガティブな感情。
自分のドロドロとした、ネガティブ感情のメーターの針がふりきって、もうこれ以上はない!というところまで感じきってみると、

不思議と「もう、いいかな・・・」という気持ちになってきました。
なぜか、「もう、大丈夫なんだ」と思えるようになったのです。

そんな事があった日の翌日です。
いつも通り、クライアントさんのお宅に伺うと、

「なんだか、今日はとっても調子がいいんです!」
と、玄関まで出迎えてくれたのです。
これまでは、ベットに横たわったままだったのですが、この日は、椅子に腰掛け「私ね、ずっと前から絵を描きたかったの。それが夢だったの。やってみようかしら?」とお話してくれました。


目の前のクライアントさんを救いたかったら、
治療テクニックでも、これまでの知識や経験でも、
投げやりな思い込みでもなく、

「自分自身が変わること」

実際に体験をもって、学ぶがことできました。

そう、思えば、この出来事は、ちょうど神域セッションを挟んでの出来事でした。


みどりん