らせん

最近、フッと緩んだ時に
糸紡ぎを思い出します。

混沌としている綿の塊から、
繊維がらせんを描いて引き伸ばされて
より集まって糸になっていく

紡いでいると、
そのらせんから途切れることなく生まれつづけている
という安心感に包まれます

すべて(あらわれる現実)は自分が紡ぎだしているという真実に
動揺します。

動揺はそのまま糸の太さの乱れになってあらわれて
いつも私の心が紡ぎ出されていることがわかりました。

呼吸を調えて、思考を停めて
紡がれていく流れの一部に
ただなる

みんな美しいらせんを描いて
生まれてきている

もしまた、紡ぐ機会がやってきたら
今度は糸が乱れたときに
自分の内のその乱れをとかしていこう

同じ糸のなかにある
より集まる繊維たちもきっと楽になる


あおさ