おはよう
と窓を開けると、眩しい日の光とともに、金木犀の薫りがフワッとひろがる。
今年は見事に咲いた。
額に入った絵画のように美しい。
鮮やかなオレンジ色のお星さまが、集まっているようで愛らしい。
小鳥たちも、遊びにやって来て、楽しませてくれる。
朝食をとりながら観ていると、時が立つのを忘れる。
仕事の前の至福のひととき。
この木は、裏に住まわれている近藤さんの庭に植えてある。
引っ越して来たときからあったが、ずいぶんと大きくなった。
去年、近藤さんのお家も、新しくなったが、この金木犀だけは、残してくださった。
おかげで、心地よい空間にいつも居られる。
窓いっぱいに広がった金木犀の葉と花のおりなす美しさ、そしてさわやかな風が部屋いっぱいに運んでくれる甘い薫りを堪能している。
近藤さんの優しさが伝わってくる。
もう、ピークは過ぎてきたが
さりげない優しさに心は震える。
感謝
紫音