卒業

卒業式のシーズン
そろそろ、袴姿の女子学生を見かける季節ですね

学生のときは、
何年かすると、自然と「卒業」という“節目”が、嫌でもやってきますが、
社会人になると、自分でつくらないと、なかなか「卒業」のような、半ば強制的な“区切り”や“節目”は
やってこないものです

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「卒業式」のとき、
とても悲しかった思い出があります

小学校も、中学校も、高校も
ほんとにほんとにとっても楽しくて、
その生活がなくなってしまうのが、とても悲しくて、さびしかった
今の生活より楽しい生活が想像できませんでした
これよりもっと楽しいことなんて、あるわけない
そう思っていました

でも、いざ、次のステージに行ってみると
そこは、とっても楽しくて
ほんとにほんとに楽しくて
また卒業するころには、
その生活がなくなってしまうのが、また、とても悲しく感じて、
やっぱり、今の生活より楽しい生活が想像できませんでした(苦笑)

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今、自分がなんでそんなに悲しかったのか、わかるようになって
そして、今の自分をみ直してみると
やっぱり、今持っているものを手放すことが怖い、
今までのやり方や、関係性を変えることが、なかなかできない

そんなとき、
昔、とある師匠が、
自分が何年もかかって発見したことや、生み出してきた技を
あまりに惜しげもなく弟子にでも、他の同業者(?)にも、教えてしまうのを不思議に思っていると、
師匠がこう言われたのを思い出します

「引き出しの中がいっぱいだと、他のものが入らないでしょ?
いつでも新しいものが入るように、引き出しはいつも開けておかないと」


その師匠は、自分がいつでも新しく創造できる、ということを一ミリも疑っていなかった、
創造できることに確固たる自信があったし、それを本当にこころから楽しんでいた
今だから、とても納得できます

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最近、今持っているものを整理して、手放す機会をよくいただきます
一瞬頭をよぎる失うことへの恐怖
自分が未来を創造できることを否定する要因を明らかにし、とかし、癒していくとき

そんな「卒業」の機会をいただいているようです

新しく入ってくるものを想像して
未来を創造していく

そんな新しいステージへ
恐れを捨てて進んでいきたいと思います


きんとうん