あるとき、きんとうんは、いろんなお仕事を掛け持ちしていました。
お仕事の内容も、勤務体系も、お給料体系も…、まったくいろいろ。
働きやすい職場もあれば、在宅のお仕事もあれば、行くのにちょっと気が重くなるところも(^^;
そのなかで、
きんとうん的には、全然たいしたことしてないのに、
「こんなにいただいちゃっていいんですか!?」
というくらい、お給料のよいところがありました。
きんとうんは、「だったら、もっとその会社のためにできることはないかな?」
そう思って、ますます一生懸命、よろこんでお仕事しました。
***
一方、
お仕事の内容も、職場の雰囲気も結構大変なところでは、
なんだかそこのお仕事が、ばかばかしく思えてきました。
「こんなに大変な思いをしてるのに…」
すると、耳元で悪魔のささやきが…
「こんなところのために、まじめに働いちゃもったいないよ。
そこそこ手を抜いて、もらってるお給料分くらいの仕事しとけばいいじゃん!」
「そーかー…」と、誘惑に負けそうになるきんとうん。
さらに、職場の人間関係も悪化。
きんとうんも、そのトラブルに巻き込まれていきます。
「お給料が安い上に、こんな環境…なんで!?」
*****
当時の自分にはわからなかったけれど、今から思うと、
お給料の善し悪しは、
自分がどれだけがんばって仕事をしていたか、とは全く関係なく、
その職場にとって、どれだけ役に立てていたか、
その職場に必要なものをどれだけギフトできていたか、
きんとうんにとっては、前者のお仕事はほんの朝飯前だったけれど、
その会社にとっては、それだけの価値あるものだった
そして、神様からの前払いでもありました。
また、
後者のお仕事は、大変なばっかりで、お給料が見合っていないように思っていたけれど、
その職場からは、お給料として、だけではなく、
そのうまくいかない人間関係から学ぶこと、そして、それ以外のかたちでも、たくさんの恩恵をいただいていました。
そして、
そこで働こうと思った、最初のひとしずくが、どんな思いであったか。
それが、きんとうんが受け取ったもの、そのものだったと思います。
今、いろいろなお仕事をしながら、
そんな経験を思い出し、
今の自分と照らし合わせ、
おくればせながら、今、そこから学ばせていただけたこと、そして、自分のサビを溶かす機会をいただけたことに感謝しています。
「必要なことしか起こらない」
「自分がやったことがかえってくる」
それが必要なものなのだと気づき、受け入れられたとき、
その出来事の本当の価値が発揮される。
そんなことを思いながら、最初のひとしずくを大切に、お仕事していきます。
きんとうん
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