私たちの喉(のど)には、
食べ物が通る通路と、
空気が通る通路の、2つの構造があります。
今日は、空気が通る通路、「喉頭(こうとう)」のお話(^^)
私たちが、話す時、歌う時…等々、声を発する時、まずは肺から空気を出します。
肺から出された空気は、“気管”を通り、“声帯”を通る、「声道」と呼ばれる道を通って、
口や鼻から外に出されます。
その声帯の途中、舌の根っこよりもちょっと下に、“声門(せいもん)”と呼ばれる、
開閉式の門があります。
その門のドアは、猛スピードで開いたり閉じたりしているのですが、
肺から出された空気は、門にたどり着くと、ドアの開閉によって細く細切れになって波のようになります。
このドアは、
男性で1秒間に120回くらい
女性で250回くらい
の高速で開閉しているのですが・・・
前回の『鼓膜・耳小骨編』でお話しさせていただいた、
「鼓膜に伝わった空気の波は、
早い波は、高い音として
遅い波は、低い音として、
認識される」
というお話しを思い出してみてください(^^)
そうなんです!!
これが人の「声の高さ」の正体なんです
(^O^)
女性の声は男性に比べ声が高めなのは、早い波を発していて、
男性の声は女性に比べ低めなのは、遅い波を発しているからなんですね〜
例えば、歌を歌う時、音のメロディーに合わせて、声を高くしたり低くしたり出来るのは、
声帯の動きのスピードをコントロールしてたってわけです!
歌が上手な人は、この声帯の動きのコントロールが上手という事♪
ですから、「私、音痴なんだよな・・・(T ^ T)」というお悩みをお持ちの方は、
充分に、リラックスして、
喉の中もゆるゆるにして、喉が自由に動くようにすると良いようです♪( ´θ`)
そして、
声帯を通り過ぎた空気は、
このままでは、まだちゃんとした声にはなっていません。
口腔の中で響かせて、唇、歯、舌の形、動きを変えることで、
声として発声されるんです。
人は、
歌う事も出来るし、
人の心に明かりを灯す、優しい声で話す事も出来ます。
力強い声で勇気を与えたり、
説得力のある声で相手に伝えたり、
愛する人に愛を囁く事も・・・
何気なく出していますが、
色々な声を出す時に、
私たちの喉の中では、
素晴らしい演奏家達が、オ-ケストラで名曲を演奏を奏でているかのようです。
その一流の楽団が、
人の心に響かせる言葉を奏でているのですね(^ ^)
みどりん