一枚の絵

上野で行われていた国宝展が

大盛況で会期延長になったようです。
 
子どもの頃に行った国宝展も
満員御礼、ぎゅうぎゅうでしたが
目にするものの美しさに
その不快も吹き飛びました。
 
なかでも、心を奪われたのは
一枚の水墨画
描いたのは宮本武蔵という人でした。
あまりにも心をつかまれて
喉の奥が痛くなるくらい感動しました。
 
筆をとったその人が
武蔵と小次郎の武蔵さんだと知ったのは
大きくなってからでした。
 
その当時の私の武人のイメージは
荒くれ者、粗野、野蛮
でしたから、知った時は
あのお方があの武蔵のはずはない!
と、頑固な脳がパニック状態になりました。
 
さらに大人になって
きゆるぎで学ばせていただき
武道を学ばせていただき
 
今は、筆をとれば国の宝を生み
剣をとれば名を馳せる人が
同じ人であることに
何の疑問もなくなりました。
 
久々に子どもの頃にみた宮本武蔵さんの
水墨画を写真で拝見しました。
変わらぬ感動があり
昔よりも深い感銘を受けました。
 
一本筋が通った人になりたい、
あらゆる方向に長けていきたい、
まわりの人にもそのように魅力を発揮してもらえるようサポートしていきたい
 
深いところから欲求がつきあげてきました。