腹腰の力

普段、注目して見る機会はとても少ないのですが、たまたま、相撲の試合で力士同士が戦う姿を映像で目にしました。

 
 
試合前の印象として、片方の力士は全身にサポーターをつけていて、一見、痛々しそうな感じがしました。試合が始まって、力士同士が組み合うと、その力士は相手に押されて土俵際まで押された、と思いきや、自分の体をクルッと反転させて、不利な体勢から突然逆転して、相手を押し出していました。
 
見ていた方としては、あの力士は負けそう、と思った瞬間に、クルッと体を入れ替えて、逆転勝ち!というようにも見えました。
 
 
その時、解説していた親方によると、勝った力士は、一見、押されて不利な体勢にみえますが、相手が自分の正面にくるのを待っていて、その瞬間に技をかけている。彼にとってはイメージ通りの勝ち方だと思います。との事でした。
 
 
自分の技をだすために、相手を誘って、自分は一見不利な状態から逆転する、という、とてもカッコいい、見る側には圧巻の試合でした。
 
強いメンタルと強い体、本当に両方揃うと、そんな逆転のような勝ち方もできるのだな、とも思いました。
 
私自身も、昔、武道をはじめる前は冷え性で疲れやすく、メンタルも、何かを言われると気になる、というグラグラだったものでしたが、稽古をするようになり、少し体が強くなってからは、多少なりともメンタルは変わった、とも思います。
 
シンプルに、体と心は連動しているとも感じます。
 
どこまでも錬磨していくことは、どこまでも心と体を強くして自由になっていくことでもある、とも思います。
 
 
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