思いこみ

座る時、立っている時、歩いている時、あらゆる条件下にある時も、常にセンターから、中心から動くようにしていく、というのは体を練磨していくとに大切な要素です。

それは、あらゆる年齢の全ての方にあてはまる、最も健康で、最も楽に動けるキーポイントにもなります。

私自身は、仕事で年配の方に関わる事があるのですが、大きな病気などになった方でも、ベッドに腰掛けることができれば、実はそれだけでも、体幹をきたえるトレーニングになる、という事を実感した事がありました。

あるクライアントさんに関わった時、体を元気にしていくトレーニングとして、坐骨の下にタオルなどをひいて、その上に座ると、体幹も頭も伸びて、意識もはっきりします。ある、専門家の方はそう言われいました。

一見、元気がなく、車椅子で移動する際も、たいていは、うつらうつらしていて、眠そうにしていた方が、声掛けをしてベッドに座ってもらって、色々と行うと、まるで目が覚めたように、表情も変わり活気がでてきていました。


坐骨の上に頭を乗せる、というのは、元気な人がさらに元気になるためだけでなく、一見、活気がなくなってしまっているような年配の方でも、やり方によっては充分に元気になるためのメソッドになるのだと、実感した出来事でした。

あらゆる人が、目の前の人に、何か役立つ事をできる、というのは、まさにこのような事なのかも、とも思いました。


レーニングをするのは、元気な人、という自分自身の思い込みをはずして、ほんの些細な事でも、目の前の相手に何か提供できたら、と感じています。

eye