言葉


子供のころ、うちはわりとしつけがきびしい方だったとおもう。

たとえば、食事。
子供だから、他の人が食べてると、おなかいっぱいなのにほしくなってみたり、
食事の時間に、まだ遊びたくって、「おなかすいてないからいらなーい」っていってみたり。
でも、
あとで、たべるっていったものを「やっぱりいらなーい」とか
食事の時間に食べずに、あとで「おなかすいたー」とか
いうと、とっても怒られた。

「自分がほしいっていったんだから、ちゃんと食べなさい」
「食事ですよって言われたときに食べないからでしょ!」
って。

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うちの親は、スピリチュアリストでもないし、
たぶん、自分がそうしつけられたことを、そのまま子供に伝えていただけなんだと思う。

でも、今から思うと、
それって食事に限らず、
自分が言ったことはちゃんと守りなさい
本当は必要じゃないもの、本当にほしいと思ってないものを、ほしいほしいって言わない。
いただいたものは大切にしなさい
自分のタイミングでほしいじゃなくて、
ちゃんと神様の機に合わせなさい
与えられたときにちゃんと受け取るって大事だよ
そんなことを教えてくれてたんだなって思う。

昔の日本人は、神様との距離が近かった
だから、そんなことを、無意識に感じ、生活の中でも、それを大切にしていたのかも。

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「愛手使いは言葉を大切に」

宗家にそう教えていただいた。

汚い言葉を使わない、心ない言葉で何かを傷つけたり、貶めたりしない
不用意な一言、余計な言を慎む、ということはもとより
言ったことは実行する、成し遂げる
思ってもないことを言わない
自分が言っていることが本当に何を意味しているのか、
自分がそれを発することで何を意図しているのか
本当に大切だなっと、改めて思います。

自分の発するもの、響きを大切にしていく。
日本人が大切にしてきたもの
そして愛手を大切にしていきたいと思います。


きんとうん