気づきを成長に

シュレッダーが壊れたので、
いつものように分解してみた(笑)

開けてみると、中は紙の切りくずがあちこちにいっぱい詰まっているばかりか、
歯車の歯が折れ、さらに、折れた歯が歯車に刺さっていた(>_<)


今までだったら、

よくがんばってくれてありがとね^^
ごくろうさまでした〜

って感謝してさよならするところ。


でも、思い返してみると、
そのシュレッダー
この前は取っ手が折れ、今回は歯車の歯が折れた。
思ったように回らないからといって、強引に力づくで回そうとしていなかっただろうか。
これまで、外から見える紙くずを取り除くだけで、
蓋を開けて、中に詰まったものを取り除こうとしてこなかった。
詰まったままの切りくずは、どんどん奥に押し込められ、
その空いたスペースにはまた新しい切りくずが詰まっていく、
そしてついには自分自身を壊してしまった。

中に詰まったくずを取り出してみると、
出てくる出てくる。
あけたときには思ってもみなかった量。
こんなにたくさんのものをずーっとため込んだままだったんだ
さぞかし苦しかったはず、
そして、ハンドルを回す手ごたえも、どんどん重くなってきていたはず。

蓋を開けるにはちょっと勇気がいる。
でも、もっと早くに思いきって蓋を開け、ため込んだくずを取り除いていたら、
もっと長く、そして快適に、使うことができたんじゃないだろうか?

面倒だな〜、重くて疲れるんだよな〜って思いながら、だましだまし使っているうちに歯が折れ
歯車がかみ合わなくなり
ついには身動きとれなくなってしまったんだ。

***

そんなことを経験した数日後、
ある出来事が起きた。

あるチャンスを活かせなかった。
これまでに受け取ったものを、今度は与えることができる機会があったのに、
見過ごしてしまった。

あーやってしまった
そんな思いが押し寄せる。

こんな風に、恩恵をいただいては無駄にし、いただいては無駄にする。
一体自分は何やってるんだろう。
自分が腹立たしく、情けなかった。
「こんな自分はもうイヤだ!」
本気で思った。

でも、そこで思い出したのがこのシュレッダー。
そうだ、今度こそ、思いきって蓋を開けてみよう。
そうやって恩恵を受け取らせなくしている自分の意図
自分を成長させまいとしている自分の恐れ
最初の最初のボタンの掛け違いを、今度こそ明らかにしよう!
本気で決めて本気で意乗った。

すると、今まで感じないようにしていた感情が吹き出してきた。
あーこんなところから、
すでに意図が違っていたんだ。
そりゃーやってることが噛み合わないはずだ。

今まで、絶対に開けるものかと固く決め、
なかったことにしていた蓋をやっと開け、
触れたことのなかった痛みを溶かすことに、やっと取り組むことができた。

***

まるでおもちゃみたいな、やす〜いシュレッダー(^^;
いつ壊れたって、さして悔しくもない、まあこんなもんだろう、って終わりにできちゃいくらいの白物。
でも、シュレッダーとしての機能はもちろん、
思いもよらない、大切なメッセージまで与えてくれた。
私にとってはとっても価値あるシュレッダーとなった(*^^*)

***

目の前に起こったことから、何を学び、自分をどう変えていくか。

今までだったら
シュレッダーを開けてみて
「あー自分もきっとこういうことしてるのね〜」
「いいこと気づいた〜(^〇^)」
で終わらせていた。
なんだか成長した気になって、喜んでいた。

でもその気づきを気づきで終わらせない
そこから学び、自分を変えていくことで、成長できるんだ。

そう思えたとき、
逃してしまったチャンスは、自分のものになった。
失敗だと思っていたものが、成功に変わった瞬間だった。

***

自分が本気で変わりたいと思えば思うほど、
どんな小さなことからも、気づき、学び、成長できる。
世の中は素敵な恩恵に溢れている(⌒‐⌒)


きんとうん