手の感覚

仕事中、治療に使う材料の話になった事がありました。
 
ある人が、機械を使うと楽、言っていた時、私自身は、もちろんそうだけど、手の感覚の方が優秀だよ、と答えていました。
 
暑い日も、寒い日も、固すぎず、やわらかすぎず、材料の量も、多すぎず、少なすぎず、いつでもちょうどよい分量で、頃合にする、というのは、とても細やかな微調整ですが、それこそが、手の感覚を使う、面白さでもあり、難しさでもある、とも思いました。
 
例えば、一流の寿司職人は、お米一粒一粒を感じながら、寿司をにぎる、と聞いた事がありますが、一見、アナログでもある、人の手は、細かな感覚を追求していくと、精密な機械でも及ばない、技になりえるのかもしれません。
 
 
普段、当たり前のように、仕事として行っている事でしたが、言葉にしてみて、あらためて、自分自身が行っている仕事の面白さや、深さを再確認させてもらった、出来事でした(^^)
 
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