何かを為そうとする時、誰もが個人的な努力はすると思いますが、この世の中は人との関わりを断って過ごすことはできません。
大概は、誰かと一緒に何かを行う、という事が多くあります。
個人的な能力を努力で高めるのは、もちろん成功方法ですが、それ以外にも目の前の相手とコミュニケーションをとる、一者に何かを行う、という事もとても大切です。
うまくコミュニケーションをとる、というのは、言葉だけだと難しく考えてしまいがちですが、身体を使う武道の稽古に、相手と呼吸を合わせる、同じスピードで動いたり、歩いたりする、というものがあります。
同じスピードで動く、というのはやってみると深さのあるトレーニングで、一緒に動いているつもりでも、自分の力みから、相手とぶつかったり、ちょっとしたところが違うスピードになったりします。
人との関わり、コミュニケーションもそれと同じところがあり、力がぶつかるところは、お互いが争ってしまうところ、とも言うことができます。
私自身も、稽古の時にそれに対して指摘があり、まずは気づくことからはじまりました。気づいたら、後は変える努力をしていく。
昔、まだ、ガチガチだった頃の自分は、人と何かをやることが苦手で、仕事でも誰かと一緒に組むことは苦手でした。
この力みがぶつかるんだ、と気づくようになってから、それを変えられた分だけ、仕事でも人とぶつかることが昔より減ってきたように感じます。
もちろん、これからも、まだまだ深めるべきことですが、深めていく分だけ変われる、と思うと、感慨深く、さらに精進したいとも思います。
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