兄と久しぶりにお墓参りに行きました。
母が生きているときは、月に一度は三人で行っていましたが、この頃は一人で行くようになっていました。
母が天に召されたとき、私と同じ血の流れは、兄だけ。
父や母、宝物の子どもとも、同じ流れではない。
ただ一人、兄だけが同じだと思ったときは、感慨深いものがありました。
兄妹だからこそ生まれる感情があります。
とても可愛がってくれましたが、良き思いばかりではありませんでした。
でも、それに気づいてからは兄がいてくれてよかったと心から思います。
母からの贈り物だったのでしょう。
幼い私に、よく兄がふざけて云っていた
「この世にたった一人の可愛い妹じゃあないか〜」
兄は、何となく感じていたのかもしれません。
深い縁で同じ流れを受け継いだ二人が幸せに暮らしていることをご先祖さまに感謝しお墓参りを終えました。
「じゃあね〜」
と、それぞれの家族のもとへ帰っていきました。
紫音