自己崩壊

ひょんなことから、数学の問題を解く機会ができました。

数学なんて四半世紀位前から使っていません!(笑)
思い出すというよりは、新しく学び直す、といって良いほど(^^;
それでも、その頃はただがむしゃらに問題を解いていただけだったのが、
今やってみると、
「あー数学やることでこういうことを学んでほしかったんだな」
「こういうことが身につくんだな」
という、当時はわからなかったことが見えたりして、
なかなか楽しいものです。

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そんな中、公式やら定理やら見ていて
なんとなく、お腹の中がざわつくのを感じることがありました。
そういえば、この感覚、前にも感じたことがあります。

それは、嫌なことを我慢してやっているとき。
あれ?私、ずーっと数学好きだと思っていたけどそうじゃなかった???

***

そもそも数学が好きって思ったのはいつだろう?
好きって決めたのはどうしてだったんだろう?

数学だけじゃない、そうやって今まで好きだと思ってきたもの
今までやってきたこと
今まで選んできたもの
思い返してみると、本当に自分の神聖さから選んだものなんて何一つない気がしてきました。

行った学校も、
入った会社も
習い事も
趣味も

自分じゃないと感じるものを一つ一つ外していくと
なんだか自分がなくなっていく感じがしました。
ぽっかりと胸に穴が開く、なんてもんじゃない、
自分の心も体もガラガラと音を立てて崩れていくような感覚。

私がいなくなる

そう思った瞬間
それでも自分の中に確かに残る“何か”を感じました。

***

だれかが
「これ素敵だねー」
といったものを素敵だと思い
「こんなもの」
といったものを避ける
逆に、人がやらないからやる

そうやって出来上がった好みの中で生きようとしていた自分

そんな自分はとても窮屈
もうやめよう
今持っている
知識も技術も仕事も人間関係も身の回りのものも…
もうなんにも要らない
一度全部手放して神様にお返ししよう

そうやって一つずつ見直して手放してみると
心も体もすっきり軽くなり
かすんでいた目の前が明るくなり、目に映るものが今までと違ってみえる気がします。

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当たり前すぎて気づかなかった自分の好みを捨てる
それに一人で気づくのはなかなか難しいことですが、
気づかせていただける、目の前に起きる出来事に感謝し、
その機会を大切に、一つずつ少しずつ、神聖な自分に戻っていこうと思います。


きんとうん