軌跡

師匠の描いたシュプールをなぞって滑ると、
スピードをあげても
安心感に包まれて滑れる感覚がありました。

創造に従った、委ねた軌跡

怖い!や、自分のやりたいようにやらせろ〜!
にかまけてそのシュプールから外れると一苦労。

素直になぞればいい。
そして素直になぞれば、
あとから来る人にその軌跡を残すことができる。

自然の中で、自然に委ねて滑ると
力感なく自分の制限も外れていくような
感覚もありました。
自然は、創造に素直にしたがった
大先輩なんだな、と改めて思いました。

少しの間、一人になって目的の場所へ向けて
尾根に立つと不安な気持ちが
突風になってあらわれました。
尾根から
それまでの降雪でシュプールのあとがない、
誰もいないコースを見下ろした時、
師匠や仲間がいるってありがたい
その軌跡があるってありがたい。
感謝とともに体が熱くなりました。
教わったことを体で思い出して滑り出すと、
雲間から青空が見えて
ただただ楽しく気持ちよく滑ることができました。

軌跡がない中を進んで行く
新しく何かを創っていく、
そんな時
創造と繋がった感覚を大切に
おなかと手足をつないで
受け取ったままにあらわしていけばいい。

上手く出来なかったところ
そこにあるひっかかりをまた溶かして
気持ちよく進んでいこう。

素敵な軌跡を残していこう。


あおさ