どんな分野においても一流、その道のプロフェッショナルの人達の仕事ぶりや動作、言葉の使い方などは、洗練されていて、見る人達を感動させたり、圧倒したりします。
その洗練されたものは、完璧な調和とスキルによってもたらされ、そこに向かうまでの努力や積み重ねの賜物でもあります。
完璧を目指して培っていく過程は、相当な努力の積み重ねだと思いますが、いつしか、積み重なった実力がつくと努力感がなくても、余裕をもったまま完璧さを表現することができるようになります。
ガチガチに緊張するわけでもなく、努力感をだすわけでもなく、どこか力を抜いていて、自然体なのに完璧なまでに洗練されている。一流と呼ばれるものは、その気韻を持っている、と思います。
一流の領域にいる、または、そこに近い人達は、そこに至るまでの大変な努力はあたり前と捉えているように思います。その人達は、努力の大変さよりも最高の表現やパフォーマンスをすることが喜びそのもので、自分自身でも楽しくて仕方がない。そのための努力は厭わない。仕事ぶりや、考え方を聞くとそのようにも感じます。
磨き、極め続ける楽しみと喜びは、わかりやすい楽しさとは違うものですが、一生涯磨き、進化し続けていく、という奥深さがあります。
私自身も、仕事のスキルについて考えると、昔よりもできる事が増えたと感じられた時、楽しいと感じられる事が多くなりました。
初心者だった時は、ただ、できるようになる事だけに重点をおいてガチガチに緊張していたのですが、今は、それほど緊張せずとも結果をだせるようになり、それが楽しく感じるようになりました。
続けて磨くほどに、まだまだ先があることにも気がつきますが、それもまた面白い、とも思います。また、自分ができること、できていない事の区別も昔よりもはっきりとわかるようになりました。わかったら、また、それを変えるチャンスの到来です。
磨き、洗練して、匠に近づくのは、難しいことでもありますが、生涯をかけて成長変化する楽しみでもあります。
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